あのお騒がせ政治家の「泣きギレ」を分析する
誰にでもできるアンガーマネジメント①
怒りの感情と上手に付き合っている人は「怒りの仕組み」を知っている
早速ですが、「怒りの仕組み」について知っておいてほしいことがあります。
それは、怒りの感情とは、突然、空から降ってくるわけでもなく、どこかからか前触れもなく沸いてくるようなものではないということです。
怒りの感情には、それが生まれる仕組みがあります。
逆に仕組みがあるので、それを理解をすることで扱いやすくなります。
怒りの感情とは、「第二次感情」と呼ばれています。第二次というくらいですから、「第一次感情」というものが存在します。
私たちの心の中には、コップがあると想像してみてください。
私たちは、毎日そのコップの中に、辛い、苦しい、寂しい、不安、痛い、嫌だ、虚しい、悲しい、困惑といったような一般的に言うところのネガティブな感情を注いでいます。
これが第一次感情と呼ばれるものです。そして、このコップの中に第一次感情がなみなみと入っているときに、何かのきっかけがあると、怒りという感情となってコップから溢れ出すのです。
逆に言えば、コップの中に「第一次感情」がそれほど入っていなければ、怒りという感情はそうそう溢れないのです。
あなたもこんな経験をしたことがあると思います。普段気にならないことが、なんだか今日はひっかかる。今日は朝から理由もなく機嫌が悪い──。
こういうときは、コップの中に第一次感情がいっぱいに入っているということです。
怒りの感情と上手に付き合える人は、自分の心のコップの中にどのような第一次感情が、今どれくらい入っているかをよく知っているのです。
だから、イライラしていたとしても、「あぁ、そうか。自分は今、悲しい感情でいっぱいになっているからイライラしているんだな」といった具合に、怒りの源になっている第一次感情に向き合うことができるのです。
第一次感情を知ることで、怒りが爆発することはなくなります。意味もなくイライラすることがなくなります。
- 1
- 2